せいぶ館通信 第8号ロゴ

<葛飾北斎/富嶽三十六景 神奈川沖浪裏>
第8号(通算第14号)/1999年(平成11年)5月/発行:(財)合気会神戸支部せいぶ館 編集:和田正志 林芙美 久河浩也
支部長:中尾眞吾 道場長:濱崎正司/〒650−0011神戸市中央区下山手通8−20−17 えぬビル3F白蘆林内

「どーもちゃん」


第8号では「せいぶ館通信の雰囲気を少し変えてみよう」ということで、上のような浮世絵をあしらい、私くし「どーもちゃん」がご案内します。どーもどーも。それではいざ、始まり始まりー!

さて第8号の見どころは…

・平成11年3月度昇段・昇級者名発表
・ 支部長「巻頭の辞」
(久しぶりの神戸の花見の光景はいかに)
・ 昇段・昇級者の作文集
(上の浮世絵に関係する作文はどれでしょうか、
神戸支部の俵万智(!?)登場、国際色豊かな作文をお楽しみください)
・ 中尾支部長夫妻・銀婚式を祝う会
(よりすぐり神戸弁のスピーチをどうぞ)
・ 平成10年度稽古回数ベスト20
・ 第7号発行後の支部主要行事
・ 稽古の道しるべ
・ 編集後記
・ 合気道入門案内
・ せいぶ館道場入会案内


フランク・アダムス〈道場より道着を贈呈〉
二段北川幹仁 澤辺義典 神井清〈道場より道着を贈呈〉
1級:新井宏伸 林芙美
2級:前田裕昭 衛藤譲二
3級:ゲイボー・フレデリック ランディ・ボーリング坂本昭仁 橋本博文 久河浩也 島田友弘
4級:玉置恵啓 石田史雄 藤原一茂 春名美穂
5級:上善恒雄 別役明法 山崎裕美 吉岡秀雄 新阜孝之
―7級:松原武之 9級:宮崎創一郎 下村洸 10級:佐伯貴生 佐藤壮人 横本大輝〈子供クラス〉―

花見のカット

 
「巻頭の辞」 /中尾真吾/支部長・五段 中尾氏写真

支部長を任せられて、何年かになる。どういう事もなく、大した用事もない名ばかりの役職ではある。せいぶ館の会員が、「合気道の稽古をより楽しく、より楽しめるように環境を整える」―微力ながらもそれが仕事とといえば仕事かもしれない。困った事に、その仕事の中に、この「せいぶ館通信」の巻頭の言葉を書く、というのが、どうもある様だ。
そりゃ中学生の頃から日記は附けているし、ちょっとした用事に葉書を利用する、というのは大儀ではない。それどころか、手紙とか葉書とか、人が書くというこの様な道具こそ、人と人との気持ちが最も行き来し易い手段のひとつだと大事に思ってもきた。
そやけどこの「せいぶ館通信」には半年に一度、毎回毎回、1ページ目に私の拙い文が出る。文を書き綴らねばならない。もうタマランでェ……。司馬遼太郎でもなく藤沢周平でもなく(もちろんそうやけど)ましてや神尾葉子でもない只の一杯飲み屋の親ッサンがそれをしなければならない。困ったもんだ。助けてーーーです。今日は「窮余の一策」で昨日の話です。
日曜日の稽古が終った後、皆で裏山に桜を見に行きました。この最近は、津山での花見ばっかりやったんで久しぶりの地元での桜見物です。佐治君がローソンで「おにぎり」を買うて来ました。坂本君が焼肉を用意し、久志はお百姓さんから産地直送キャベツを持参。衛藤さんは、毎度の事の様に一升瓶を抱えて陣取っています。うちの嫁ハンは、カセットコンロとボンベ、それに尻に敷くシートを担いでの参加です。
環の中心に坐って皆の世話をしているのは、1年ぶりに復帰のオーちゃん。無事に大学院合格です。隣ではみぃちゃんもフミちゃんも、焼肉のとんがらしにやられてヒィッヒィ言うています。真ッ赤ッの顔は玉置さんと中塚さん。嶋田君は静かにビールを飲み、島田クンはショーもない話に適当に応答しています。いつもの事ながら美穂ちゃんは「天然ボケ」が受けています。28才にしてやっと「親の臑かじり」から独り立ちの目処のついた杉君も解放感に浸っています。可愛い幼い子供達と特別参加の橋本さんも恭しいパパを発揮しています。濱崎道場長は歳を思わせない健脚で、ちょっとした丘を猛烈に駆け上り、あッという間に帰ってしまいました……。
 平和な春の、平和な合気道の仲間。来年も桜の花は同じやろうけど、皆同じ様に元気で入身投げをしているんやろうか? のどかな春の、長閑なせいぶ館の面々……。春やなアァッッああ。(4月5日記)
 区切り(花)

「一番高い山に登る 」 フランク・アダムス/三段

 私の前で審査を受けている、試験がはじめての人や新らしく入門した皆さんの様子を見ていると、自分の最初の審査の記憶がよみがえってきた。あの時はほとんど何もわかっていなかった。今、ほんの少し合気道のことが分かりかけてきたといっても、それはちょうど富士山に登るために、5合目でバスを降りたようなもの ― 道は始まったばかりで、私なりのゴールに到達するにはまだまだ相当な努力が必要でしょう。一歩一歩、踏み出していくしかない……。
私の番になったとき、やっと審査が始まる、とほんとうにうれしかった。試験を待っている間のエンドレスな考え事や不安から開放される。
試験中は、他の皆さんにはそう見えなかったかもしれませんが、私自身は気持ちが静まり、リラックスしていました。多人数取りや武器技も楽しんでいました。感覚が研ぎ澄まされ、アドレナリンが流れ出していました。
ともあれ、われわれの人生の日々を明るいものにするには、喜びや心を躍らせるものが必要です。一緒に合気道を稽古して友達を作りましょう。
<訳:編集部>
Climbing the Tallest Mountain
Seeing all the first-timers/newcomers who took their test before me brought back memories of my first test and how little I know at that time. I've come a little ways since then but I'm still like someone who has just gotten off the bus at 5-gome to climb Mt. Fuji - I'm just beginning and it will take a lot of effort to accomplish my goal. Have to put one foot in front of the other...
When it was my turn to take the test, I was just happy to finally begin as the interminable waiting and pre-test thinking/worrying seemed to drag on forever. During the test, I remember feeling calm and relaxed even if I didn't look so to you. It was interesting/enjoyable (fun?) being attacked by multiple 'partners' and by someone with a weapon. Kind of sharpens the senses and gets the adrenaline flowing.
Anyway, everyone needs some happiness and excitement in their lives to brighten their day so let's make friends through doing aikido together...

「基本技について思う 」 神井清/二段

 合気道を始めてしばらくして、一教、入身投げを何故基本技と云うのか不思議に思う時期があった。初心者にも取り組み易く、次のステップに進む為に必要な初心者向きの技と思っていた。大間違いだ。基本技は易しくないんだ。難しいのだ。
昔、空手の指導者に基本は難しいから最初に練習するのだ、と聞いた時、エー、大事で基礎になるから最初に練習するのではないのか、と奇妙に思った。今は十分納得出来る。基本技に含まれる内容を各々のレベルで挑戦し会得し技を磨く手本だと思う様になった。 最初は倒すこと、投げること自分の事ばかり考えていた。今はいかに倒すか、いかに投げるか、相手と自分との関係が大切と思う様になった。
世に云う古典、名著等は読む人の理解力、経験によって違い、繰り返し同じ本を読んでも同じ受け取り方にならないと云う。基本技も経験と技量によって各々受け取り方は違うのではないか。
簡単な様で難しい基本技。先輩との違いを常に感じ、出来ない自分を見いだす基本技。極意の技に繋がる基本技。今後基本技について、どの様に思いが変わるのだろうか。色々変わっても良いと思っている。

「至福の時間 」  前田裕昭/2級

今回の試験は本当に快い時間を経験できた。いささか力が入り過ぎたかとも思う。しかし、今の私には、あれ以上とてもできない。試験後「前田さんも良かったで」と中尾さんに声をかけてもらったのだが、言葉のままに受け取らせて頂けるとすれば、それは共に3級で受験した衛藤さん、林さんのご両人にエネルギーを分けてもらえたからだろう。
試験の順番が発表されるや、受けをお願いした山下さんから「芙美ちゃん(林さん)の後というのがプレッシャーやね」「うーん。よう稽古してますもんね」私は苦笑交じりにそう答えた。心の内では「前が衛藤さんでも同じやけどな」とつぶやいていたのだったが、ご両人とは稽古回数も相当に違う。たまたま出ることができた前日の稽古でも、やはりその差は歴然と実感していた。しかし、試験で一連の技を通して観ると、さらに違うではないか。衛藤さん、林さんと続く内、「これは頑張らないかんぞ」と改めて気合いが入ってきた。今さら良く見られようと意識したのではない。むしろ意識していた注意ポイントやシナリオが完全に消え、名前を呼ばれた時には不思議に充足感さえあった。
身体が動き出すにつれ、「ちょっと力入ってますよ」「このポイントへ入ってきて下さい」「今のはまずまずやないですか」「こっちへ合わせて跳べばいいですね」などなど、山下さんの表情や当たった手、身体から、少しでもよく見える様にと配慮を頂いているのが伝わってくる。動くほどに集中の増した至福の時間だった。終りの座位呼吸法。ぼんやりとした視界の隅に衛藤さん、林さんを意識しながら、対座する山下さんの額の汗に気づく。
「試験というより、ほんまにええ稽古させてもろたなあ」つくづくそう思った。最近、少し迷いのあった私だが、それもこれを契機に吹っ切れてしまいそうな気がする。有難うございました。

「3級をサンキュー!」 ランディー・ボーリング/3級

3級……?3級……、3級……!サンキュウー! どうもありがとう。せいぶ館の皆さん、いつも稽古の相手になり、支え、アドバイスをしていただきありがとうございます。心よりお礼申し上げます。この度の3級は感謝の気持ちがなければいただけるものではありません。
私が空手を始めたころ、「稽古を始めると、上達する前の段階では下手になってしまうものだ」というようなことが言われていました。これは空手については正しかったのですが、合気道にも当てはまるように思えます。時として、稽古しても稽古しても下手になるような気がすることがあります。でもそれから再び上達を始めるものです。これが武道の稽古をたいへん面白くさせているものなのでしよう。上達の余地は常にあります。それにはもっと稽古するしかない。たとえ下手になっていくようであってももっともっと稽古するしかないということなのです。
せいぶ館の皆様、重ねてお礼申し上げます。昇級・昇段した皆さん、おめでとうございます。そうでない人も気を落とさないでください。これからも皆さんと稽古することを楽しみにしています。お元気で。<訳:編集部>
Sankyu & Thank You!
Sankyu.....? Sankyu..... Sankyu.....! Thankyou! Thankyou. Thank you to everyone at Seibukan for all your time, support and advice. I do appreciate it. I wasn't sure if I would make it to sankyu this time.
When I first started Karate I became aware of a saying that went something like "After a person first starts training, they will get worse before they get better." This was true for Karate and it certainly seems true for Aikido as well. Sometimes it feels as though my 'room for improvement' keeps expanding, rather than getting smaller. But then again, this is what makes studying a Martial Art so interesting. There will always be room for improvement and so always something more to learn so, even if I am getting worse, it merely means that there is just that much more to learn.
Thanks again to everyone at Seibukan, congratulations to all the others who made promotion, good luck to everyone else, and I'm looking forward to training with you in the future. Cheers,
「P.S. 朝稽古好きです」  久河浩也/3級

 チュンチュンという鳥の鳴き声、チリンチリンという自転車のベル。
朝稽古の準備体操の時に聞こえてくる音です。私はこの静かな時間がとても好きです。一瞬、時間が止まったような日常ではあまりない時間だからです。この時、私は自分の将来のことをよく考えます。
5年後、10年後の自分は何をしているのだろう。道場の近くに住んで朝稽古をして、昼間は弁護士として猛烈に仕事ができたらどんなにいいだろう。こんなことを一人で思っているのです。
 合気道を始めた時は、塩田剛三先生みたいになりたいと思って、合気道という武道の稽古のために朝稽古に通っていました。しかし、今では武道以上に精神の安定を求めて朝稽古に通っているような気がします。現実と向き合って生きているとこの先不安になりますが、朝稽古に来るともっと元気に生きようという気持ちになれるのです。私にとって朝稽古は夢に対して前向きになれる時間なのです。
 これまでたくさんスポーツをやってきましたが、こんなにも好きになれるものはなかったです。合気道という夢中になれるものに出会えて本当によかったと思います。

「私の最近」 春名美穂/4級

最近、たくましくなりつつある自分の腕が気になってしょうがない。別に悩んでいるわけではないけれど、気になってしまう。もう何人もの人に言われた。「腕、太くなったね」「たくましくなったな」だとか「あれ? もっと華奢じゃなかったかな?」「だいぶ筋肉ついたな」とか「この娘の腕、変わってきたで」などと表現方法様々に言われるようになった。これは、疑いようもなくたくましくなったのだと思う。
合気道においては、よく稽古をしているという意味で誉め言葉に値するのかもしれない。けれど、どうも素直に喜べない。そんな中、ただ一人喜んでいる人がいる。それは、お友達の林芙美ちゃん。彼女は「やった、仲間ができる!」と喜んでいる。でも。やっぱり私は素直に喜べません。
ここで一句。
電車の中 隣にすわる 男の子
比べてみるのは 腕の太さ

「お邪魔虫の独り言 」 上善恒雄/5級

汗をかくこと、体を動かすこと、痛いこと、それが大嫌いで昔からスポーツはやったことがありませんでしたが、ひょんなことから(万能おたくの)前田さんに誘われて、せいぶ館にお邪魔虫してから早くも10ヶ月が経ちました。
はじめのうちは合気道とはなんと人間工学的な合理的なものよ、という感想をもちましたが、これは口から、もとい、理屈からはいる前田さんの解説によるところが大きかったと思います。そのうちどこから見ても悪役系のおっちゃんたちでさえ(失礼)、舞い踊るようなしなやかな動きには芸術性さえ感じさせ、その自然な振る舞いがなんとも美しく不思議に思えてきました。何はともあれ本当に楽しいものですね。
いつまでたっても文字通り右も左もわからずヨタヨタ歩きで、昇級試験なんて大それたもの受けていいものなんだろうかと迷っていたのですが、試験落ちには慣れてますので、まあ参加することに意義があるということで受験致しました。本来、根性とか努力とかいうものとは縁遠いもので合気道もどこまで続くかと不安でしたが、この度、級を頂戴して気持ちを新たに道場の皆様のご厄介になりながら合気道の面白さ、驚きを益々感じていきたいと思います。
『合気道入門』との出会い  吉岡秀雄/5級

この度、5級を頂き大変ありがとうございます。これも皆様の丁寧なご指導のおかげです。なんせ帯の締め方さえ分からず、受身など問題外だった私に対して堪忍袋が切れることなくひとつひとつ懇切丁寧に教えていただけたことには、眩暈がするほど感謝しています。またテストで私の受けをとっていただいた河村さんに重ねてお礼申し上げます。
合気道を初めて知ったのは、高校の時に友人が持ってきた「合気道入門」と書かれた本だったと思います。はじめは、皆(私も)それを見ると「ほんまにできるんか?」とか「やらせろ!」と反応はいろいろでした。友人と私は本を頼りに「入身投げ」「四方投げ」をやってみるとこれが不思議と(素人なりに)決まり、一度はきちんとした所で習ってみたいと強く思ったのを覚えています。
そういう訳で今、私はせいぶ館に通い、皆様にご迷惑をおかけしつつも、本人は楽しくやらせて頂いています。それでは皆様、後ほど道場でお会いしましよう。
「昔と今では」 下村洸/9級(子供クラス)

ぼくは、昔の道場がある時から合気道をしていますが、昔と今ではぜんぜんちがいます。昔の道場では人もいっぱいいたけど、大地震で道場がかわってしまい、よくきてた人もこなくなってしまった。
でも今度昇級試験をうけて9級になりました。これなくなった佐伯さんや富山にいってしまった古林さんのことを思い出すとさみしくなるけど、これからもくじけずにがんばっていきたいです。
「はじめてしけんをうけて」  
          佐伯貴生/10級(子供クラス)

はじめてしけんをうけてどきっとしました。1じかんまってあしがしびれました。いっしょうけんめいれんしゅうをしてどんどんしけんでごうかくしたいです。

「やっと2級、いやもう二段」  北川幹仁/二段

「いってきまーす」
「お父さん、どこへ行くの」
「合気道」
「行ったらイヤー」
これが数カ月前まで我が家をでる時の親子の会話でした。最近やっと「いってらっしゃい」と送りだしてくれるようになりました。
長男(現在8歳)がお腹の中にいる頃に始めた合気道。精武館第二道場で初めて稽古をした日に、中尾さんの自宅で飲み会に参加しました。それも2回連続でした。当時は「合気道が上手くなる人は酒がたくさん飲める人」と信じられておりました。(一部の方々はいまだに信じられておられるようです。)
 それから大震災、次男(3歳)誕生と今までよく続いたものだと思います。途中には勝手に育児休暇をとりました。今も週に1回ぐらいしか道場に顔を出さず、指導される先生方、一緒に汗を流す仲間の方々に申し訳なく思います。それでもせいぶ館では古顔となって大きな顔をしています。私より上手な方が何人もやめてゆかれました。若い人たちが合気道の楽しさを知らないうちに来なくなりました。私は幸い良い先生と良い仲間に恵まれ今まで続けてくることができました。
 昇段試験の当日に雑談で気をなごませてくださった方々、試験で相手をしてくださった方々(特に品川さんは当日お願いしたのにイヤな顔もせずに受けてくださって、そのおかげで合格したのではないかと思うぐらいです)本当にここにいて知らない世界の人達と会えてよかったと思います。
 9年かけてやっと二段という山に登ることができました。これからまた三段という山に登り始めます。それとともにこれから黒帯を目指す方々に少しでもお手伝いできればと思います。
 最後になりましたが、今まで御指導下さった先生方、先輩そして仲間の人達、どうもありがとうございました。これから私のできる範囲でお返ししてゆきたいと思います。それから理解のある家族にも感謝しています。これからも寛大な心をもって合気道を続けてゆけますように。
追伸 作文を書くのは二段をとるより肩がこって苦しい試練でした。

「合気道が大好きです 」 林芙美/1級

今回の昇級試験で私は品川さんと合気道をさせて頂いている喜び、せいぶ館の皆様に見守られているという喜びを静かに強く感じつつ動くことができました。もちろん日頃の稽古で丁寧に教え、相手をして下さっている皆様のお蔭でありますが、試験で私の精一杯を表現できたのは一重に品川さんが受けをとって下さったからです。品川さんの華麗な受け、品川さんへの信頼感、品川さんという安心感があったからこそ緊張はしていたものの私は落ち着いて試験に臨むことができました。とても嬉しかったです。有難うございました。
春が来ました。私の心身魂がどうしようも無い喜びにはしゃいでいるのが良く分かります。すべての「いき(いのち)」を感じつつ静かに情熱的に柔らかに生きたいです。一人でも多くの人と何度もお稽古をしたいです。一人でも多くの人と幾度も手を繋ぎたいです。すぐに調子にのってぶっ飛んでいってしまう私を導き、見守って下さっている皆様に心より感謝しております。
「何の得にもならない事?」  衛藤譲二/2級

合気道を始めてから、もうすぐ2年が過ぎようとしていて、ますます月日の経つのが加速している実感ですが、先日の昇級審査では2級をいただき、ありがとうございました。 試験とか資格とかは大嫌いで、普段の稽古で十分楽しんでいる私としては、今回の審査は1回パスしてみようかなとも思っていました。が、中尾さんからの「袴を履くようになったら、稽古がもっと楽しくなるよ」との言葉で、審査を受けることにしました。昇級を別に急ぐ気持ちはないし、どちらかというといつでも余裕を持っていたいと思う性格がそうさせたのだと思いますが、やはり、まだそんな段階でないのも確かです。
 私の好きな言葉に、「何の得にもならない事に夢中になれる気持ち」というのがあります。これを私にとっての合気道に当てはめると、稽古は意外としんどいし、すぐに出来る様になる訳でもないし、そして稽古を積んで、もし強くなったとしても普段使うものでもないし、又、見せびらかすものでもないし、今の平和な時代には、一見何の得にもならない事のようです。
 しかし私は稽古を楽しく続けています。繰り返しやる事によって少しずつ身についていく技と楽しさが合気道にはあるのだと思います。そしてそれができているのは、せいぶ館の皆様の笑顔によるところが大きいと思いますし、またそのような環境にある自分は、とても幸せもんです。
 これからも、皆様にはお世話になりますが、よろしくお願いします。
「昨日よりも 」 島田友弘/3級

昨年の11月、3週間程稽古に出られない時期があった。受身を失敗して怪我をした為だった。腰を強く打って仙骨が浮いたらしい。スポーツで怪我らしい怪我を経験したことがなかっただけに悔しく思った。何故かと考えてみた。
基本が理解できていないのに無茶をしたことのほかに、体が硬いことが大きな理由に思えた。稽古を数多くこなしている人は技も上手いが、何より体が柔らかい。だから怪我なく稽古に通えるのだと気付く。そう感じたら無視できなくなった。「元々、硬いから無理だ」で終わらせては、受けも取りも伸びない。そんな気がして、風呂上りに柔軟を始めた。1日たった5分、昨日よりほんの数ミリ足を開いてみる。大したことではないが、ちょっとした課題、ちょっとした頑張りがあれば面白みが随分違ってくる。
何も合気道に限ったことではない。焦らず、他人と比べず、自分のペースで取り組めば何らかの結果は出せる。少しは体が柔らかくなった。少し姿勢が良くなった。少し踏み込みが早くなった。仕事の段取りが上手く進んだ。クライアントからお礼を言われた。今日一日、怒らず仕事を消化できた。
些細なことに喜び、自分を誉めてみる。そこから周囲への感謝が生まれてくる。明日も頑張ろうと気負うことなく自然と思える。日々の課題、日々の努力、日々の感謝。せいぶ館の合気道が私の生活に良い循環を与えてくれている。昨日よりもさらに心身ともにはまっていく実感。
最後になりましたが、いつも稽古をつけてくださる皆様、お蔭様で昇級できました。ありがとうございました。

「嫌いな人を無くしたい 」 橋本博文/3級

私の頭の中では華麗な円運動のつもりだが、そうではないらしい。審査をしている先生方の内2人は、私の型を見て「あーあ」といって首を横に振って下を向いてしまった……。と、見にきていた友人に聞いて私は愕然とした。確かに、その友人に撮ってもらった写真を見ても、肩に力が入り技に無理があるのは一目瞭然だった。もっと力を抜いた無理のない稽古をしなければならないと痛感した次第です。
さて、私が合気道を始めた理由は、単純に強くなりたいという気持ちと、かなり昔々、柔道をやっていて中途半端でやめたことや、その後、空手を数カ月してやめてしまったことや、歳が歳だから今後の夢として最強の老人を目指そうとか、異種格闘技に出てみたいが恐いからやめとこうとか、誰に会ってもビビらない心の強い人間になりたいとか、自分の軟弱な根性を叩き直したいとか、子供に合気道を習わせたらどうだろうか、そのために自分が体験していなければならないとか、何か自慢できるものが欲しいとか、などなどである。
しかし、この中で今もはっねきり思っていることは強くなりたということである。本当に心身共に強くなれば本当に優しい人間になれるはず。ところが、私はまだまだ心身共に弱いため、人の好き嫌いが激しく了見が狭い。だから、もっと稽古をして強くなって、嫌いな人を殴り倒す、否、違います。強くなって心の優しい人間になって、嫌いな人を無くしたいと思っている。
つい先頃亡くなった映画評論家の淀川長治さんがいっていた「私は嫌いな人と会ったことがない」と、言い切れる人間になれたらいいなぁ、と思う。これが理想だ。やっぱり平和が一番。愛が人類を救う、と、オーバーなようだが本当に思っているゼィ。
みなさん、こんな私ですが、どうか見捨てないでよろしくお導き下さい。

「白鳥入蘆花」 玉置恵啓/4級

この度の昇級審査で4級にしていただき、大変うれしく思っております。
気持ちは若い時のままであり、身体もそこそこ動くように思うんですが、そう思っているのは本人だけであり、周りの方々にご迷惑をかけているのではないかと危惧しております。こういう私ですので、無事昇級できたのは、まだまだやれるという思いと、やってきた事の一つの区切りとして励みになっております。まだ初心者なので皆様に教え導いていただかなければなりません。よろしくお願いいたします。
道場に「白鳥入蘆花」という額がかかっております。私はこの言葉がすきです。道場で練習しているときは、まるで白鳥が白い蘆花に入り渾然一体となっているがごとく(少し言葉が過ぎたかもしれません。お許しを)練習に没頭しすべてを忘れております。
そして練習後の充実感とさわやかさは、何ともいえないものがあります。すべてのいやなことを忘れさせてくれます。これを求めて、まだまだがんばっていくつもりです。皆様に感謝、感謝。
「天の声」 石田史雄/4級

今回、4級を頂きました。ありがとうございました。今回も前と同様、試験の前日の2月13日で40回目の稽古をクリアし昇級試験にのぞみました。
稽古日数が少ないので試験を受けるかどうか悩んだのですが「受けられる時に受けておいた方がいいですよ!」と言う徳山君の言葉で「受けてみよう」という気になりました。ですからこの度の4級昇級は、徳山君の「天の声」のおかげです。徳山君ありがとう。
前回、今回の反省から次はもっと稽古日数に余裕をもって受験したいと思います。
「肩の力を抜く事」  別役明法/5級

スノーボードを始めてかれこれ6シーズン目になりました。その中で2回プロのインストラクターに習った事があります。そこで注意されるのは、たいてい「基本姿勢を保て」「膝をやわらかく」「体軸を保て」「肩の力を抜いて」の4つで、合気道の練習中に受ける注意と同じなので、びっくりすると共につくづく肩の力の抜けない奴だと自分の事を思いました。そういえば単車の免許を取りに行った時、白バイ警官に「肩の力を抜いて〜」と言われた事があります。基本的に白バイの方はあまり好きではなかったのと、もともとがイカリ肩だと思っていたので気に留めませんでしたが、今思うと危ない運転をしていたと思います。
今回の昇級審査では、緊張していたので肩の力が抜けていたかどうか分かりませんがなんとか5級を頂けました。前もって"受け"を誰かに頼んでおく事を忘れてしまったのは少し情けなかったので反省しています。これからは、リラックスしたやわらかい動きを目標に練習しようと思います。
「昇級試験」  新阜孝之/5級

 緊張の2文字しか頭になかった5分間程度の試験でしたが、先生方をはじめ、相手をしていただいている方々の御指導のおかげで無事5級合格という評価をいただくことができました。社会人になってから、あのような形の緊張を得る機会がほとんどなくなってしまったので良い経験ができました。
 試験というとなんとなく殺伐とした雰囲気で堅苦しいものを想像していましたが、あんなに和気藹々とした、そして見ていて楽しめた試験は初めてでした。見る方も受ける方も楽しむところは楽しみ、しめるところはきちっとしめるといった感じで、ふざけることと楽しむことの違いがはっきりとわかった一日でした。
 覚えることが多くて楽しむまでにはまだまだ遠いですが、早く楽しんで出来るようこれからも稽古に励みたいと思います。
「合気道の試験」  宮崎創一郎/9級(子供クラス)

3月14日に合気道の試験がありました。はじめての試験でした。大人の部と子供の部が、いっしょにしたからすごくきんちょうしました。
はじめに大人の部の人達が試験をして、その後に子供の部がすることになりました。運動をしてから試験でやる技を練習して、その後に試験をしました。自分の番がくるまでの時間がきんちょうして、すぐに過ぎる感じがしました。
自分の番がやってきてきんちょうしながら、下村君といっしょにやりました。試験が終わってから級を発表されました。その時自分の級が発表されました。9級でした。下村君といっしょでした。その後サンドイッチをもらって家に帰りました。もう中学生だから下村君といっしょに大人の部に行こうかなと思いました。
はじめての合気道の試験はきんちょうしたまま、終わりました。次の級がとれるように、努力します。

区切り(花) 区切り(花)
中尾支部長夫妻・銀婚式を祝う

 昨年11月29日(日)、山下秀夫さんが発起人となり多数の参加者を得て、中尾神戸支部長ご夫妻の銀婚式をお祝いする会が神戸元町の中華料理店で行われました。
数ある名・迷スピーチの中から選りすぐりの4つと中尾ご夫妻のものを、好評神戸弁丸出しでお送りします。

(徳山)中尾先生、明子さん、おめでとうございます。合気道を始めてから、先生と明子さんにはお世話になってるんですけども、初めて稽古をさしていただいた時にすごい印象に残ったことがあります。
それは、明子さんと片手取りの稽古をやっていた時に、僕はまだ始めて間もなく、すごい緊張して固く握っていたら、「あんまり私が別嬪やからって、顔を見ないように」と言われたんですね。僕は一応武道を習いに来てるんで、「これは笑うところやろか? それとも素直に無視するところやろか?」どっちか迷ったんですけど、一応「あ、そうですね」みたいな感じで、一応明子さん別嬪やということで認めながら稽古したんですけど……。それがすごい印象に残っていて、それ以来、僕の中では明子さんは永遠の別嬪で……。
中尾先生には、初めて会ったときは、何か座り技の呼吸法の時に、「地球を相手にプレゼントするように」と言われたんですけど、私は今までバーベルを上げてきたんですけど、地球を上げたことがなかったんで、「このおじさんは何を言うとんかな? 地球なんか上げられるわけないやんか!」と、思ったんですよ。
まー、それ以来、先生の魅力というのは、いろんな例えを出しながらいろいろ話をして下さって、稽古以外でも影響を受けることがことがあるんです。これは僕以外の方でも結構いらっしゃるんじゃないかなーと思って、そんなこんなで、これからも先生と明子さんにはお世話になりたいと思います。
(片山)中尾先生、明子さん、おめでとうございます。第2の結婚式みたいで照れているのか、嫌がっているのか、よくわからないんですけど。25年も一緒にいると、二人とも似てくるのか、頑固が二人ともこびりついている感じです。これからも仲良く頑張ってください。
(春名)合気道の「あ」は? 遊ぶ夫婦。合気道する夫婦。ちょっと変な夫婦。ちょっと変な組み合わせ。でも、調和していますから私は好きです。
(福長)中尾先生、奥さん、おめでとうございます。

中尾夫妻写真

いつも世話になっています。私の母親が去年、84歳で亡くなったんですが、生きている時に中尾先生と奥さんを見まして、「あーいう顔にお前もならなあかんで。ええ歳になって、まだ人をにらみつける様な顔をしている」と、私は母親に言われてました。いい顔にならなあかんと私は思っております。中尾先生とか奥さんの顔がええ顔の代表であります。
(中尾眞)ほんま、ありがとうございます。人のことをするのが好きで、今までいろんな催し物があって、それしようやないか言うて私が声かけて、それで佐治君が相談に乗ってくれてというような、そういうことがここの道場ではずっとこの20年よーあったんですが、これからちょっと差し控えようかな。この間も佐治君にそんな話をしたんですが、まー葬式よりはええやろーと言われまして。
ほんまに25年元気で、病気と縁なしに私らはやってきました。これから25年は大変やなーと思います。
あのー、野田君が銀婚式の時に私らは金婚式なんですが、とりあえず、私前にも言うたことありますが、うちの親父が57で死んでます。私は今51です。あと6年です。1年1年、1日1日大事に生きていこうというのが私にはありました。それで、死ぬ時にさよならと言えて死ねたら……。今も幸せなんですが、一番幸せな状態でさよなら言えるんではないかと思っています。
山口先生という方はもう亡くなってでしたけど、その人が、山口先生がおってのとこが道場やったんですね。私はあんな大きな建物を造ってしまいまして、この間から名古屋に行き、津山に行き、大阪に行き、よそで稽古楽しんでできるんですが、建物があるがために不自由になってます。
それでも、あれが私のしたかったことで、あの中にほんまに内容、魂を入れることが今からの人生やと思っています。
2年前の12月にあの建物ができました。それで、あと7年、いや6年か、付きおうて下さい。お願いします。

(中尾明)今日はほんとにありがとうございました。あと6年で私は未亡人にになるって、ちょっと若すぎると思うんですけど……。(次探したらー)それはもちろんなんですけど……。(徳山君おるでー!)
あのー、私は25年と言っても、合気道を始めたのが……30? まー、歳はいいけど。合気道に接したのは25年ですけど、私が正味合気道を楽しんできたのは、13年……14年かな。だから、さっき佐治さんしか知らなかったんですけど、この人は病気は関係ないけど、私は前半の10年ていうのは、ほんと熱ばっかり出して。知恵熱だったんですけどね。
知恵熱は13年合気道してから、ほんとに出なくなりまして、やっぱし合気道はすごいんかなーということを感じてます。ほんとに体育という授業が大嫌いやったんですよ。それが、50を前にして毎日運動がしたい私に変身さしたのが、やっぱし眞吾君であり、合気道で、みなさんのおかげやと思ってます。
ほんとに、みなさんが勧めてくれたり、やさしく最初指導してくれはったおかげで、私は合気道に入ることができました。今から20年後見て下さい。この人亡き後は私が……。


区切り(花) 区切り(花)

<平成10年度稽古回数ベスト20>

@-301 中尾眞 A-263 中尾明 B-250 ラッセル
C-243 アダムス D-212 田中 E-196 福長
F-191 林 G-180 久河 H-178 品川 I-144 古殿
J-137 徳山 K-134 打越・山崎 L-133 藤原
M-132 衛藤 N-128 榎並 O-111 神井 P-109 澤辺
Q-108 松平 R-107 橋本 S-100 ランディ
<1/1〜12/31、B〜Dの方に最多稽古賞として道着を贈呈>



<第7号発行後のせいぶ館主要行事>

@植芝本部道場長(当時)講習会
'98 12/6(日)ひびき道場

A若林師範来訪 12/12(土)〜13(日)

B遠藤師範ご指導

12/19(土)せいぶ館〜20(日)甲南大学 <奥様同行>
C神道夢想流杖道講習会
12/23(水)県立文化体育館 松村師範

D鏡開き '99 1/10(日)

E堀井師範講習会 2/11(木)せいぶ館

F昇級・昇段審査 3/14(日)

G遠藤師範ご指導
 3/20(土)せいぶ館〜21(日)王子スポーツセンター

区切り(花)
稽古の道しるべ /山口清吾先生の言葉から

「業を行う最も大切な心がけを、大先生のお教へを中心に申し述べてみます。今尚深く心に刻み付けられているものの第一に、
一、『前進法を教える。相手が大きければよじ登り、乗り超えてゆくまでである』があります。 一つ一つの細かいわざの名にとらわれない、武術の根本義に徹した、まことに簡にして含蓄深いお言葉と肝に銘じています。
これこそ正面、出会頭のわざ、第一教や入身の心でありましょう。前進し相手に当たる。そこに円転の理も生きてくるし、わざも展開され生まれてくる。安易に避けたりよけたりする事が決して入身転換円転の理でないことをしるべきであります。次に、
一、『気で体当たりせよ』と。無闇にぶつかるわけではないが、実際に体当たりすれば相手が吹っ飛ぶ位でなければいけない。それには丹田に気力を集中してどこも固まらぬ体の柔軟さと、足が居付かぬことが肝要と思われる。いつも足袋をはいてわざと教示された大先生のゆるがぬお姿電光の動きが想い起こされます。武術の天才の上に無碍の不動心、自在心があの神技を生み、又氣で当たり、実際には当たらない絶妙変転のわざもおのずと湧出したと拝察されます。剣や槍に対する場合は特に氣で当たり、打たせ突かせる覚悟で相打ちにいく気持が肝要と思われる。入身転換もそれでなければ不可能でしょう。
一、『切られる所に切られぬ所がある』との尊い教えをあげて結びとします」

「術はむつかしい事を行うのではない。誰でも出来る易しい事を真剣に行うことが大切である」

「道は精神や理法が実際の技に具現されてはじめて道である。わざなくして道を云っても始まらぬ。無意味である」
区切り(花)
編集後記…どーもどーも、帰ってきた△○□です…

○第7号の林芙美さんの編集によるせいぶ館通信はいかがだったでしょうか。いままでのものとは少し違ったさわやかな風が吹き込まれたように思います。これからも「基本」と「思いやり」を大切にしつつ、若い個性を大いに発揮して現状をバリバリ打破していってもらいたいと思います。

○植芝吉祥丸二代道主が1月4日お亡くなりになられました。心よりご冥福をお祈りいたします。
ホームページアップ苦労話・・・・

冊子で配布してある「せいぶ館通信8号」と遜色ないように又、インターネットならではの美しさ、表現の豊かさを加味したつもりです。全世界の人に一人でも多く知っていただければ幸いだと思います。(A.Y)

は何でしょう?クリックしていただくとわかります。名前の横にない方はごめんなさい。写真が見つかりませんでした。
区切り(花) 区切り(花)
合気道入門案内クリックしますとページが出ます。
せいぶ館道場入会案内クリックしますとページが出ます。
合気道とせいぶ館クリックしますとページが出ます。